働く女性が生き生きと夢を持って活躍することかできるような社会づくりを進め、それが地域経済の活性化につながるように取り組んでいく、それが「ウーマノミクス」。
山形県より委託を受け、県内で働く女性が交流し、悩みや課題を共有するとともに、ロールモデルによるトークセッションや分科会研修に参加することで、モチベーションアップや意識改革につなげ、リーダーや管理職として活躍できる人材育成に資する。また、異業種間のネットワーク形成により、企業活動や経済の活性化を図り、「やまがたウーマノミクス」の更なる展開を目指す目的でウーマノミクスネットワーク・フォーラムを実施しました。
本フォーラムでは、講師に麓幸子氏(日経ウーマン元編集長)をお招きし、講演とロールモデルの体験談をもとにしたトークセッション、参加者が主体的に参加しアウトプットする機会が多い手法を用いた分科会で参加されたみなさんが親しく意見交換ができる内容として実施しました。
<事業名>
やまがたウーマノミクス・ネットワーク形成事業実施業務
<委託者>
山形県子育て推進部 若者活躍・男女共同参画課
<実施日時>
令和元年11月28日(木) 13時30分~17時00分
<開催場所>
パレスグランデール2階 アエル(山形市荒楯1丁目17-40)
<参加者の範囲と参加者数>
山形県内の企業より80名が参加
第1部 講演&トークセッション
<講演>
テーマ:人生100年時代のキャリア戦略~仕事も私生活も自分らしく幸せに~
講師:麓 幸子 氏 (作家・日経ウーマン元編集長)
<ロールモデルによる事例紹介>
事例紹介①:大内 真里生 氏(株式会社シェルター総務部・秘書広報室chief)
テーマ:職場復帰に向けて~行動をおこす「誰か」になる~
事例紹介②:金澤 恵美 氏 (株式会社ジョイン グループ企画課係長)
テーマ:プライバシーに配慮してプライベートにしっかり向き合う
第1部では日経ウーマン元編集長の麓幸子氏に「人生100年時代のキャリア戦略~仕事も私生活も自分らしく幸せに~」と題してご講演いただきました。記者時代の取材で得た知見と大学院で学ばれた学術的に証明された理論、そしてご自身の子育て体験を交えたお話しをいただきました。
第1部後半では、ロールモデルとしてお二人に事例紹介いただきました。
株式会社シェルター総務部秘書広報室chief 大内真里生氏には、育児休暇から職場復帰に向けて感じている不安や体験談と取組みについて、株式会社ジョイングループ企画課係長 金澤恵美氏には「わたし流の部下との関わり方について」と題して、部下の日常生活や家族計画まで踏み込んだ関わり方についてお話いただきました。事例紹介後に、麓氏のリードでお二人とのトークセッションを行いました。会場からは共感しきりで盛り上がりました。
第2部 テーマ別分科会
第2部では、テーブル席ごとに分かれてのテーマ別対話セッションを実施しました。
あらかじめ4つのテーマを設定し関心のあるテーマ毎に着席いただきました。各テーブルにファシリテーター役を配置して、話し合いのリードをしていただきました。テーマが広いので、どの方向に絞り込むのか、講演やロールモデルの事例発表を聞いて共感したところ、ご自身の経験などを模造紙に書きだして、可視化することで絞り込んで対話をスタート。単に講演を聞くだけでなく、アウトプットする機会があることで腹落ちしていきます。
第3部 交流会
交流会では、山形の秋のフルーツをふんだんに使ったスイーツバイキングで楽しんでいただきました。単なる名刺交換の場にならない、和やかな雰囲気の中で笑い声が絶えない女性ならではの華やかで素敵な交流会となりました。会が終わってからも、話がつきないようでなかなか帰らない方も多かったのが印象的でした。
<参加者の声>
・自分の働き方に不安があるところもありましたが、色々な方の意見を聞き、自分のペースで良いのだと思えるようになりました。(県内企業 Fさん)
・講師の選び方がとても良かった。自身の体験と理論の組み合わせで。(光栄設備工業株式会社 Jさん)
・勇気をもらい、背中を後押ししていただいた気がします。更に前を向いて高いところを目指したいと思います。(株式会社荘内銀行 Nさん)
・交流会では皆さんが和やかで初対面でもあたたかく、とても良い雰囲気でした。貴重な機会をありがとうございました。(株式会社シェルター Aさん)
・とても緊張しましたが異業種の方と交流できる貴重な機会でした。参加してよかったと心から感じました。(株式会社シェルター Rさん)
・全体的に時間が足りなかったことだけが残念でした。(株式会社シェルター Tさん)
・初めての方々とのグループワークは緊張でしたが、興味深く、思いのほか盛り上がりよかったです。(株式会社大沼 Aさん)
・話の内容が難しくなく、とてもすっと入ってきました。まず、やるべきことが1つ見つけられました。(株式会社ヤマコー Yさん)
・新しい方との出会いが楽しい!!同じ悩みを抱えている方と共有できるのはとても良いことだと思います(フリーランス Kさん)
・自分の中でスッキリしました。沢山の人との出会いも多く学びが多かったです。やる気がみなぎってきました。100m走って帰れそうです!人にも旦那にも今日はやさしくできそうです。(株式会社グローバルゲンテン Mさん)
・とても緊張しましたが参加してよかったです。女性だけで話す機会、なかなか無いので時間を調整して今後も積極的に参加できるようにしたいと思いました。(舟形町役場 Sさん)
・女性だけで「子育て」や「女性の働き方」について話し合っても上司(男性の)壁は厚い。未だに「子育ては女性のもの」という認識がある。男性も一緒に意見交換したり、考える場があれば是非参加したい。(株式会社シェルター Oさん)
・働く女性として後輩たちのためにまだまだやれることがあるかもしれないという気持ちになった。社員にとっての働き易さとは何なのか考えさせられた。(株式会社プラネッット Sさん)
・たくさんの気付きや学びがあり、とても素敵な時間になりました。(株式会社ジョイン Hさん)
<参加後の「女性活躍」への意識の変化>
「女性活躍」への意識の変化は、参加前平均3.5 ⇒ 参加後平均 4.2 に向上しました。3時間半という短い時間でしたが、意見交換というアウトプットを取り入れることで意識に前向きな変化に繋がっていることが伺えます。
<ウーマノミクス通信>
当日の様子をまとめたウーマノミクス・ネットワークLetterはこちらからご覧いただけます。